女性を笑顔にする、マーケティングのヒント。

今や消費の8割以上の決定権を握ると言われる「女性消費者」から選ばれ、愛され続けるためのマーケティングのヒントをお届けします。

女性脳を理解しよう!

みなさんこんにちは。ライフスタイルマーケティングの和田康彦です。 

そもそも男と女は違う生き物です。脳の構造も違えば身体の構造も違います。つまり脳の構造が違うということは、男と女は全く違うフィルターを通して世の中を見ているということになります。最近では脳科学や医学、生物学、動物行動学など様々な分野で男女の考え方の違いや理由が明らかにされています。

よく言われるのは、男は主に「左脳」を使って考え、女は「右と左の両方の脳」を使って考えるということです。男脳と女脳の大きな違いのひとつが、「脳梁」という左右の脳をつなぐ連絡橋の太さの違いです。女脳はこの脳梁の太さが男脳に比べて太いため、左脳で考えたことと右脳で考えことが常に行き来して、多くの情報を流せるようになっているようです。

主に左脳を使って考えたり行動する男性は一般的に論理的でデジタル的といえます。だからどちらかというとスペックや機能を重視して消費する傾向が強いと言えるのです。

一方女性は、右脳と左脳をバランスよく使って考えたり行動するので、男性に比べ情緒や、感情というあいまいな感覚を感じ通る力に長けているようです。男性のデジタル的に対してアナデジ的といってもよいでしょう。

女性がおしゃべり好きというのも実はこの左右の脳をつなぐ脳梁が男性に比べて太いので、言語情報をはじめ多くの情報を次から次へと流せるようになっており、脳が次から次へとポンポンと言葉を発することができるようになっているのです。

 

☛最近女性に人気のブランドやショップを見ていると、デザインやセンスを磨いてますますおしゃれになっていることがわかります。特に成長を続けている100円ショップの「セリア」や北欧家具の「IKEA」などはその典型といえます。これらのブランド以外でも、現在元気のいい企業はみなデザイン力の強化を掲げ、おしゃれなイメージを作り出すことで女性客の支持を得ていると言ってもよいと思います。

☛つまり、女性客に選ばれるためには「機能や品質といったロジック」よりも「センスがいい、楽しいといった感情」に訴えることが重要なのです。男性はスペックを比較し性能や品質の優位性で購入する人が多いのに対し、
女性は品質や性能はもとより、その商品を自分の生活に取り入れた時に、どれだけ今までの生活より素敵になるかということをイメージできることが重要になってきます。

☛このところ若い女性に大人気のSNS「インスタグラム」はまさに、心地よい感覚を求める女性の脳をハッピーにするメディアとして多くの女性を虜にしていると言えるのではないでしょうか。

☛男女の生活行動の違いは、これまで説明したこと以外にも、女性は安心・安全好き、男性はチャレンジ好き。女性は過程を重視し、男性は結果を重視する。女性はあいまい、男性は明確。など色々あると思います。今後は、女性客に選ばれているブランドやショップなどの事例紹介をしながら、その背後にある女性脳や女性思考との関係性についても考えていきたいと思います。