女性を笑顔にする、マーケティングのヒント。

今や消費の8割以上の決定権を握ると言われる「女性消費者」から選ばれ、愛され続けるためのマーケティングのヒントをお届けします。

働く女性の賃金が増えている。

みなさんこんにちは。ライフスタイルマーケティングの和田康彦です。 

厚生労働省が2016年2月18日発表した2015年の賃金構造基本統計調査によると、フルタイム女性(年齢40.7歳、勤続9.4年)の月額賃金は24万2000円で前年に比べ1.7%増加。比較可能な1976年以降で最も高くなりました。管理職として働く女性が増えたことが押し上げた背景にあります。

一方、フルタイムで働く男性(年齢43.1歳、勤続 13.5年)の月額賃金は33万5100円で1.7%増加。男性の賃金を100とした場合、女性は72.2で男女間格差は過去最小となりましたが、。賞与を含めた男女格差はなお大きいとみられ、「同一労働同一賃金」の実現は道半ばといったところです。

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調査は従業員10人以上の民間事業所が対象で、5万785事業所から回答を得、残業代や賞与などを除いた15年6月分の所定内給与を調べました。

☛2016年4月1日より、女性が、職業生活において、その希望に応じて十分に能力を発揮し、活躍できる環境を整備するため、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)」が制定されました。これにより、国・地方公共団体、301人以上の大企業は、(1)自社の女性の活躍に関する状況把握・課題分析、(2)その課題を解決するのにふさわしい数値目標と取組を盛り込んだ行動計画の策定・届出・周知・公表、(3)自社の女性の活躍に関する情報の公表を行わなければなりません(300人以下の中小企業は努力義務)。 

また、行動計画の届出を行い、女性の活躍推進に関する取組の実施状況が優良な企業については、申請により、厚生労働大臣の認定を受けることができます。認定を受けた企業は、厚生労働大臣が定める認定マークを商品などに付することができます。

☛内閣府・男女共同参画推進会議が提唱する、「社会のあらゆる分野において2020年までに指導的地位に女性が占める割合を少なくとも30%程度にする目標」はかなりハードルの高い設定だとは思いますが、女性の能力を活かすことやダイバーシティの考え方を成長戦略に据える企業はここ数年増えてきています。企業も社会も成熟化し、成長の道筋がなかなか見えない時代においては、これまで活かされてなかった「女性の力」を経営に取り込むことはますます重要になってくると思います。

 

☛女性の活躍の場が広がるにつれ、今後も働く女性の賃金は増加すると思います。増えた賃金をいかに自社のサービスや商品に使ってしただくか!女性客に選ばれることが、マーケティングの重要なテーマになってきました。