女性を笑顔にする、マーケティングのヒント。

今や消費の8割以上の決定権を握ると言われる「女性消費者」から選ばれ、愛され続けるためのマーケティングのヒントをお届けします。

2015 年度の自然派・オーガニック化粧品市場は前年度比 6.0%増の 1,175 億円。

みなさんこんにちは。ライフスタイルマーケティングの和田康彦です。

矢野経済研究所が2016年6月7日に発表した、国内の自然派・オーガニック化粧品市場の調査結果によると
2015 年度の自然派・オーガニック化粧品市場規模はブランドメーカー出荷金額ベースで、前年度比6.0%増の 1,175 億円だったことがわかりました。

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近年敏感肌の女性が増加していることや、安全・安心志向が高まっていること、環境を意識したライフスタイルを重視する消費者の増加などを背景に、着実な拡大をみせています。

加えて参入各社が高機能を訴求する商品投入を進めたことで、これまで自然派・オーガニック化粧品に興味の無かった顧客を取り込んだことにより、市場は拡大基調で推移しています。

また、マルチチャネル化の進展で、自然派・オーガニック化粧品ブランドの顧客接点が増加していることも市場拡大の背景にあります。

自然派化粧品ブランドでは、これまで少なかった通販ルートや卸ルートでの販売が増える一方、オーガニック化粧品ブランドでは、大手ブランドが積極的にブランド専門店を新規出店し、直営店ルートでの販売比率が向上するとともに、卸ルートでも拡大が続いています。

自然派・オーガニック化粧品市場全体としても、マルチチャネル化が進み、消費者とブランドとの接点が増加していく見通しです。

環境を重視したライフスタイルの顧客への定着に加え、主要化粧品ブランドの店舗数拡大やオンラインショップを含む取扱い店舗の増加による顧客接点の増加、ファッション誌や美容雑誌など媒体への露出増加による製品認知の広がりなどにより、2016 年度の自然派・オーガニック化粧品市場規模はブランドメーカー出荷金額ベースで、前年度比 4.6%増 1,229 億円、2017 年度は同 4.2%増の 1,281 億円と矢野経済研究所では拡大基調を予測しています。

☛オーガニック市場は今後日本でも成長が期待される分野です。特に働く女性が増えて健康や環境を意識する層が広がるにつれて、化粧品だけでなく食の分野でも注目されていくことが予測されます。体や肌によいものや美味しいものを丁寧に選んで「健やかで豊かな暮らしを提案していく」企業こそ、これからの時代に女性客から支持される条件になると思います。