女性を笑顔にする、マーケティングのヒント。

今や消費の8割以上の決定権を握ると言われる「女性消費者」から選ばれ、愛され続けるためのマーケティングのヒントをお届けします。

心地よい毎日を大切にする「暮らし系」女子に注目が集まっています。

みなさんこんにちは。ライフスタイルマーケティングの和田康彦です。 

みなさんは『リンネル』や『大人のおしゃれ手帖』という名前の雑誌をご存知ですか?
両誌共にファッション雑誌販売部数トップシェアの株式会社宝島社が発行する、いわゆる「暮らし系」雑誌と呼ばれているものです。

女性ファッション誌の売上が低迷する中、両誌は確実に部数を拡大し、「毎日の暮らしを大事にしたい」と考える女性読者層を確実につかまえているようです。

『リンネル』は“心地よい暮らしと装い”を提案する、“親子で読める”をコンセプトにしたナチュラル系ファッション雑誌。 他誌にはない世界観が、10~60代まで幅広い年齢層の読者の支持を得て、全ファッション雑誌における販売部数で6位。

また『大人のおしゃれ手帖』は日々の生活を大事にしたい50歳前後の女性に向けた雑誌で、 2014年の創刊以来、 着実に部数を伸ばし続け、 現在50代女性ファッション雑誌売上No.1を誇っています。

両誌は “毎日の暮らしを大事にしたい”と考える、 今までにない「暮らし系」という新たな層を創造・開拓。 このところ様々な企業が「暮らし系」をターゲットにした商品の企画・開発を行うなど、 新市場「暮らし系」への注目が年々高まっています。

◆「暮らし系」女子1万6000が二子玉川に集結!ナチュラル系ファッション雑誌『リンネル』『大人のおしゃれ手帖』初のイベントが大盛況!

f:id:happymk:20160611072754j:plain

ナチュラル系ファッション雑誌『リンネル』と、 50代女性誌『大人のおしゃれ手帖』の両誌は2016年5月28日の土曜日、合同イベント「心地よい暮らしフェスタ」を二子玉川ライズにて開催。 初の合同イベントにもかかわらず、 約1万6000人の“暮らし系女子”が集まり大盛況だったようです。

同イベントでは、 “心地よい暮らし”をテーマに、 今話題のパン屋「cimai(シマイ)」「cocco(コッコ)」や、 人気ケータリング「チオベン」のお弁当など、 編集部が厳選した話題のパンや焼き菓子などを販売。 イベント開始前から長蛇の列ができるほどの人気ぶりで、 完売した商品も続出。

f:id:happymk:20160611072820j:plain

f:id:happymk:20160611072841j:plain

また、 2誌の編集部によるワークショップ「似顔絵とお花のマーケット」も実施。 人気イラストレーターの山崎美帆さんとウィスット・ポンニミットさん(通称タムくん)による似顔絵ブースには列ができるなど、 大変好評だったようです。

f:id:happymk:20160611072904j:plain

その他にも、 タッチ&トライやワークショップなどのクライアントブースを展開。 アパガード、 Dakota、 TABASA、 ジニエブラ、 Zoff、 パナソニック、 フレシャス、 ボタニカル フォース、 ミヨシ石鹸、 メディプラスの計10社の企業が協賛。 知的好奇心旺盛な“暮らし系”女子に向けた、 商品やサービスの情報発信の場となり、 なかには行列ができるブースも。

f:id:happymk:20160611072929j:plain

f:id:happymk:20160611072951j:plain

■「蔦屋家電」×『リンネル』『大人のおしゃれ手帖』初コラボ!「初夏に触れたい逸品」を販売!完売商品も!
また現在、 2誌と「二子玉川 蔦屋家電」の共同企画として、 店頭特設コーナーにて、 期間限定フェアを開催中。 2誌と「二子玉川 蔦屋家電」がコラボレーションするのは今回初。 「初夏に触れたい逸品」をテーマに、 「伊勢木綿のバッグ」「輪島のお弁当箱」「江戸切子のガラス」など、 全国の伝統工芸品を展示販売。 「二子玉川 蔦屋家電」が、“心地よい暮らしと装い”を提案するライフスタイル雑誌2誌の世界観に魅力を感じ、 今回の企画が実現。同フェアは6月12日(日)まで開催中。

☛「心地よい暮らし」を求める女性や「毎日を丁寧に暮らしたい」と考える女性の増加は、リーマンショック以降、徐々に広がってきた時流です。実質賃金が上がらず、節約生活を余儀なくされる中、家庭菜園で野菜を作ったり、梅干しやらっきょうなどの保存食を作ったり、DIYでちょっとした小物を作るなど、手作り志向の広がりも「暮らし系」女子が牽引している事象といえます。また、できるだけモノは持たずにシンプルに暮らす「ミニマリズム」の広がりも「暮らし系」女子が率先実行しているのではないかと思います。

成熟化した社会の中で、「毎日を丁寧に暮らしたい」と考える女性はますます増えていくことが予測されます。そのような女性客に何を提案したら喜ばれるのか?そういった意味で、リアルな読者と向き合い、ファッションスタイルを観察したり、読者の興味や関心をウォッチングできるリアルイベントの開催は、読者にとっても宝島社にとっても貴重な体験だったのではないでしょうか?