女性を笑顔にする、マーケティングのヒント。

今や消費の8割以上の決定権を握ると言われる「女性消費者」から選ばれ、愛され続けるためのマーケティングのヒントをお届けします。

ワコールの「ツボミスクール」。地道な活動を通して将来のファン作りに取り組む姿勢が素晴らしい!

みなさんこんにちは。ライフスタイルマーケティングの和田康彦です。

株式会社ワコールは、 2001年より、小学4年生から中学3年生の女の子とその保護者を対象に、成長期のからだの変化や成長に応じた下着の選び方などを分かりやすく伝える出張型教室「ツボミスクール」を行ってきました。

主に関東と関西を中心に行った回数は、 15年間で4500回以上におよび、 受講者の総数はのべ10万人を超えたとのこと。(2016年3月末現在)

当初は子ども会などの民間の団体が主な連携先であった「ツボミスクール」は、 参加者の口コミにより広く認知されるようになり、 今は学校関係先からの要請が最も多く、 全体の8割を占め、 定例授業の中に組み込まれるケースも増えているようです。

今後もワコールの強みを生かせる社会的活動として、「ツボミスクール」を通じ、 女の子の大事な時期である成長期を見守っていくとともに、 健康で美しい女性への成長を応援する“からだと下着の啓発活動”を展開していくそうです。

☛ワコールといえば「ピンクリボン活動」が有名ですが、思春期の少女に向けた「つぼみスクール」に取組んでいることは知りませんでした。将来のお客様予備軍に向けて、からだやこころの悩みについて正しく理解し、 健康で美しい女性に成長してほしいという願いから始めたというこの活動。2001年から始めたということなので、もう15年にもわたって取組んでいることになります。商品の宣伝や販売を伴わない、 開催費用無料の「出張型下着教室」は、口コミを通して徐々に認知され、学校側からの依頼も多くなっているとのこと。目先の利益や効率に囚われることなく、日本の女性が幸せになることを応援していくというワコールの企業姿勢と地道な継続力は本当に素晴らしいと思いました。だからこそ、日本中の女性から支持されているのすね。

以下、プレスリリースから抜粋させていただきます。

ツボミスクール開催の様子

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■ワコールのCSR『ツボミスクール』活動の経緯

株式会社ワコールは、 思春期の少女に、 からだやこころの悩みについて正しく理解し、 健康で美しい女性に成長してほしいという願いから、 からだの変化と成長に合った下着の選び方などを伝える教室『ツボミスクール』を2001年に立ち上げました。 開始当初は、 主に子ども会との連携により開催の場を設定していました。
商品の宣伝や販売を伴わない、 開催費用無料の「出張型下着教室」として徐々に認知され、 子ども会やガールスカウトなどの特定団体だけでなく、 公立及び私立の小・中学校での開催が増え、 2015年度では、 計619回うち8割が学校関係先が占めるほどになりました。
開催数とともに受講者の人数も飛躍的に増えて、 2016年3月末には、 累計で100,235人に達するまでに至りました。
15年間で、 開催数が劇的に増えた理由としては、 積極的な宣伝活動ではなく、 参加者による口コミによるところが大きく、 特に、 学校関係先より定例授業などの要望をいただくようになったことが、 全体の件数を押し上げた要因といえます。

 

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■15年間で変化してきたこと
1.訪問した小・中学校(約300校)のうち、 1/3は、 “定例授業”に
これまでに「ツボミスクール」を開催した実績のある学校の数は、 約300校。 うち、 1/3はすでに“定例授業”に組み入れられています。 保健体育や総合授業の一コマとして、 また、 宿泊学習などの事前指導の一環としても定着化しています。

2.成長期の“心のサポート”をより重要視した講座内容へ
女の子の体と心の発育には個人差があります。 デリケートな問題である上に、 親や友達にも相談できず、 独り不安を募らせている女の子も少なくありません。
そのような状況を見つめ続けてきた「ツボミスクール」では、 一人ひとりに、 どんな気持ちかを考えたり、 話し合う場面を設けるなど、 “教える”のではなく、 “ともに考え、 寄り添う”内容へと講座の充実化を図ってきました。
参加した児童のアンケートにおいても、 開始当初は、 「勉強になった」「ためになった」などの感想が聞かれましたが、 最近では「将来の成長が楽しみになった」「早速、 家族に話してみたい」などの能動的な感想が多く寄せられるようになりました。

3.バストの成長とブラジャーの着用率
バストが膨らむ時期と、 ブラジャーの着用率を照らし合わせてみると、 開きがあるのが実情です。 ツボミスクールの活動がスタートする前の調査では、 特に11歳の時点で大きな差が見られましたが、 2014年の調査では、 同じく11歳の時点での差が小さくなっています。
すでにバストが膨らんでいるにも関わらず、 ブラジャーが着けられていないという状況が少しでも改善されるよう、 ワコールでは、 ツボミスクールなどの啓発活動を通して、 成長期の女の子の気持ちに寄りそいながら、 その親世代を含む子どもたちを取り巻く社会全体に対して、 正しい情報を発信し続けていくことが重要と捉えています。

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■ツボミスクール 概要(2016年6月現在)

●開催地区
主に関東、 関西圏を中心に開催しています。 これらの地域以外でもイベントや研修などの要請をいただいた場合は、 都度検討し実施しているケースがあります。

●開催団体
1.学校関係先
・授業
・養護教諭(保健室の先生)の研修会
・学校内の保護者向け講習会(学校保健委員会、 PTAの教養講座、 家庭教育学級)
・保健主事や教職員の研修会
2.(社)全国子ども会連合会

3.(社)ガールスカウト日本連盟
4.その他

●主な講座内容(コース)
・小学生コース(小学4~6年生が対象) 45分または60分
・中学生コース(中学1,2年生が対象) 50分または60分
・保護者コース(小学生の保護者や養護教諭等が対象) 60分~90分


■「ツボミスクール」公式ホームページ
http://www.wacoal.jp/company/tsubomi/