女性を笑顔にする、マーケティングのヒント。

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20代女性の6割以上が「30歳を迎えることが不安」。SK-Ⅱが「女性の生き方に関する意識調査」結果を発表。

みなさんこんにちは。ライフスタイルマーケティングの和田康彦です。

 

高級スキンケアブランドのSK-Ⅱ は、5月に首都圏に住む10代~50代の女性1400人を対象に「女性の生き方に関する意識調査」を実施し、結果を発表しました。調査結果から20代女性のリアルな気持ちを読んでいきましょう。

 

◆20代女性の6割以上が「30歳を迎えることが不安」と回答。

まず、10代~50代の女性に、年齢の節目(「20歳」「30歳」「40歳」「50歳」)の中で、どのタイミングに最も「不安・心配」といった気持ちを感じるかという質問をしたところ、「30歳」と回答した人が最も多く41.6%。他の節目の年齢に比べて約1.5倍~3倍多い結果となりました。20代に限ってみると、63.5%が「30歳を迎えることが不安」と回答しています。

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◆人生を謳歌しつつも、なんとなく不安な20代女性。

20代女性の中で、日々に充実を感じている人の割合は60.5%。一方で、現状に漠然と不安を抱えている人の割合は71.3%という結果に。どちらも全年代の中でも最も高く、年齢がが高くなるにつれて数値が下がっていきます。20代女性は、相反する気持ちの中で葛藤し、自分自身に「このままでいいのだろうか?」と問いかける“セルフプレッシャー”をかけている状態であることが見て取れます

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◆20代女性の3人に1人は「30歳」を目処に結婚したい。

何歳までに結婚について目処をたてたいと思っているか尋ねると、20代女性の3人に1人が「30歳」までと回答(34.5%)。結婚を考える際、30歳を一つの区切りと捉えている女性が多いことが明らかになりました。また、結婚とキャリアに関しては、7割の女性が「両立したいけれどできないと思う」と回答。30歳を目前に、結婚と将来のキャリアとの間で葛藤する姿がみてとれました。

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◆20代女性の不安は「SNSでの情報」も一因。

不安の原因を「SNSの投稿による情報」と回答したのは20代女性で58.3%。これは「友人・同僚からの言葉」(62.3%)、「メディアからの情報」(60.7%)に次ぐ数値で、「両親からの期待」(52.5%)を上回っています。直接的な他者からの言葉に加え、メディアからの情報、SNSの投稿を日常的に目にすることが増えて、そこからプレッシャーを感じている女性が増えていることが推察されます。ちなみに、不安・プレッシャーの原因として「SNSの投稿による情報」を挙げた割合を各年代で比較すると、20代の58.3%がトップの数値となりました。

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働く女性が増える中、仕事と結婚、そして家事や育児の両立等、若い女性にとっての生活課題は山積していると言っても過言ではないと思います。今回の調査からは、20代女性の6割が「日々に充実を感じている」と回答している一方で、7割以上が「漠然と不安を抱えている」ことが明らかになりました。また、結婚とキャリアに関しては、7割の女性が「両立したいけれどできないと思う」と回答。30歳を目前に、結婚と将来のキャリアとの間で葛藤する姿がみてとれました。

 

インスタ映えする写真を投稿して「いいね」を期待する、フリマアプリ「メルカリ」で不要になったものを賢く売ったり買ったりする、ハンドメイドマーケットサイト「ミンネ」や「クリーマ」で自分の手作り作品を販売する。今回の調査結果をみて、このような若い女性の消費行動の裏には、漠然とした不安を少しでも解消したいと願う深層心理が隠れているように思いました。