女性を笑顔にする、マーケティングのヒント。

今や消費の8割以上の決定権を握ると言われる「女性消費者」から選ばれ、愛され続けるためのマーケティングのヒントをお届けします。

「丁寧な暮らし」に憧れるけれど、出来ていない女性が大多数。マイナビの働く女性マインド調査。

みなさんこんにちは。ライフスタイルマーケティングの和田康彦です。

 

ここ数年、「丁寧な暮らし」が女性たちの間でひとつのブームになっています。2017年7月現在、「Instagram」上に「#丁寧な暮らし」「#ていねいな暮らし」というハッシュタグは約30万件存在しており、興味・関心の高さが伺えます。しかしながら、働く女性にとっては仕事に加え、料理、洗濯、掃除など、暮らしの全てを完璧に行うのは難しいもの。そこで「丁寧な暮らし」に対して、働く女性が実際にどのように感じているのかを株式会社マイナビが運営する社会人女性向け情報サイト『マイナビウーマン』が調査し、このほど結果を公表しました。

 

調査からは、①過半数が「丁寧な暮らし」に憧れるものの、実際に「できている」と答えたのはわずか12.3%

② 約4割の女性は日々の暮らしで『ちゃんとしなきゃ』のプレッシャーを感じ、プレッシャーから解放されたいと回答。特に解放されたいのは仕事に加え、「料理」と「掃除」。③ 約7割の女性が「一汁一菜」に興味があるものの、実際に取り入れている女性は10.0%という結果がみえてきました。

 

ここからは、具体的な調査結果をみていきましょう。

 

【① 丁寧な暮らしに憧れるけど実際できていない!】
「丁寧な暮らし」に憧れますか?という質問に対しては、過半数の55.6%の人が「憧れる」と回答した一方、「丁寧な暮らしが実際にできている」と回答した人はわずか12.3%という結果に。合わせて、日々の暮らしに関する質問に対しては、「心の余裕をもって生活できていない(73.8%)」「ゆとりを持って生活できていない(72.5%)」といった結果に。「丁寧な暮らし」に憧れはあるものの、実際のところはギャップがある生活を送っている女性が多く、いわゆる「ワークライフバランス」がとれている女性が少ないことがわかります。

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【② 約4割の女性が暮らしの中で『ちゃんとしなきゃ』のプレッシャーを実感し、解放されたいと回答。解放されたい家事は「料理」と「掃除」】
日々の暮らしの中で『ちゃんとしなきゃ』のプレッシャーを感じているかという質問に対しては、約4割の38.4%が「感じている」と回答。また、37.4%が「それらのプレッシャーから解放されたい」と感じていることがわかりました。具体的に「プレッシャーから解放されたい」ことは、仕事や職場の人間関係が上位に並び、働く女性ならではの結果がみてとれます。また、働く女性にとって「料理」と「掃除」は、家事のなかでも特に煩わしい項目であることがわかります。

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【③ 約7割の女性が「一汁一菜」に興味があると回答。実際に取り入れている女性は10%】
このところ、料理研究家・土井善晴氏が提唱する「一汁一菜(ご飯、具沢山の味噌汁の食事)」という食のスタイルが話題となっています。2017年7月現在、「Instagram」上では約9,000件「#一汁一菜」の写真が投稿されており、興味・関心のある女性が存在することがわかります。今回の調査でも「一汁一菜」を取り入れてみたいかという質問に対して、69.5%の人が「興味がある/実践してみたい」と回答。さらに10.3%の人が「実践している」ことが判明。働く女性にも徐々に浸透し始めていることがわかりました。また、こちらも話題の「しない家事(家事を必要最低限にする)」に関しての質問には、実践している人は6.0%とまだまだ少数派なものの、約半数(48.7%)が「興味がある/実践してみたい」と回答、今後新しいスタイルとして広がっていく可能性が見受けられる結果になっています。。 

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このところ「時短家事」に対するニーズが働く女性の間で年々大きくなっています。今回の調査でも、4人に1人が料理や掃除から解放されたいと考えていることが明らかになっています。また、7割以上の働く女性が、「心の余裕をもって生活できていない(73.8%)」「ゆとりを持って生活できていない(72.5%)」と感じていることからも、ストレスを抱える女性が多いことが推測されます。今回の調査結果からは、「働く女性のワークライフバランス」を応援する商品やサービスにはまだまだ潜在需要があることがわかります。