女性を笑顔にする、マーケティングのヒント。

今や消費の8割以上の決定権を握ると言われる「女性消費者」から選ばれ、愛され続けるためのマーケティングのヒントをお届けします。

人口ピラミッドで実感する、少子高齢化の現実。

みなさんこんにちは。ライフスタイルマーケティングの和田康彦です。

 

今年の3月、総務省統計局から「平成27年国勢調査 ライフステージでみる日本の人口・世帯」が公表されました。今日からしばらくの間、マーケティングの基本となる日本の人口の実態をみていきたいと思います。

 

◆総人口は調査開始以来初めて減少。

f:id:happymk:20170906204913p:image

日本の総人口は1億2709万人で、大正9年の調査開始以来初めての減少となりました。図の中の折れ線グラフは5年間の人口増減率を表しています。これをみると昭和20年の調査では日中戦争や太平洋戦争の影響で大きく低下。その後昭和25年の調査では第一次ベビーブーム、いわゆる団塊の世代の誕生で急上昇しています。その後、昭和50年の調査では、第二次ベビーブーム(団塊ジュニア世代)の誕生によってふたたび上昇。その後は、減少が続いており、人口減少化社会が現実のものとなっていることがわかります。

 

◆人口ピラミッドでみる、少子高齢化の現実。

f:id:happymk:20170906204933p:image

次にこちらのグラフをご覧ください。これは、大正9年と平成27年の人口ピラミッドを比較したものです。大正9年は、キレイなピラミッド型をしていましたが、平成27年にはかなり不安定なカタチに変化していることがわかります。最も人口が多い年齢は昭和22年~24年生まれの第一次ベビーブーム世代で今年68歳~70歳。次に多いのは、昭和46年~49年生まれの第二次ベビーブーム世代で46歳~49歳となっています。一方で15歳以下の人口は大正9年に比べてかなり減少していることがわかります。

 

◆15歳未満人口は減少、65歳以上人口は増加。 

f:id:happymk:20170906205003p:image

こちらのグラフでも少子高齢化が進んでいることがわかります。年齢区分を15歳未満、15歳~64歳、65歳以上の3つに分けて、それぞれの総人口に対する割合の変化を大正9年以降でみたものです。まず15歳未満人口の割合は、昭和55年以降減少をたどり平成27年調査では12.6%になりました。一方で65歳以上人口の割合は昭和30年以降上昇し続けており、平成27年調査では過去最高の26.6と調査開始以来最高に。日本の人口の4人に1人を65歳以上が占める高齢化社会が進んでいることがわかります。

世界的にみても65歳以上の人口の割合は日本が第1位(26.6%)で、2位のイタリア22.4%、3位のドイツ21.2%と比べても断トツに高くなっています。

f:id:happymk:20170906205036p:image

 

◆5年前に比べて人口が増加しているのは、沖縄県、東京都、埼玉県など8都県。

f:id:happymk:20170906205104p:image

5年前に比べて人口が増加しているのは、沖縄県、東京都、埼玉県、愛知県、神奈川県、福岡県、滋賀県、千葉県の8都県。その他の38道府県では人口が減少しており、最も減少率の高い秋田県では、5年前に比べて5.8%の減少となっています。

 

◆人口上位9都道府県の合計は、総人口の5割以上に。

f:id:happymk:20170906205121p:image

東京への一極集中が問題視されていますが、東京都の人口は1352万人で全国の人口の1割以上を占めています。最も人口の少ない鳥取県(57万人)と比べると何と23倍以上が東京に住んでいることがわかります。また、東京都や神奈川県など人口上位9都道府県の合計は、総人口の半分以上を占めており都市部へ人口が集中していることがみてとれます。