女性を笑顔にする、マーケティングのヒント。

今や消費の8割以上の決定権を握ると言われる「女性消費者」から選ばれ、愛され続けるためのマーケティングのヒントをお届けします。

インスタの動画参入でますます注目される「インフルエンサーマーケティング」。

写真共有サイト、インスタグラムがユーチューブに対抗する動画サービスを発表した。デジタルコンテンツ協会の調べによると2017年度の動画配信市場は16年比13%増の1850億円。スマホで動画を見るユーザーは確実に増加している。

一方で、次世代通信方式5Gの 商用化が2020年をメドに進められている。実現すれば、現行の4Gより約100倍の高速大容量通信が可能になる。これを見越してスマートフォンキャリア各社は一人当たりの通信料や単価引き上げにつながる動画を取り込む動きが活発化している。

今回インスタグラムが提供する「IGTV」と名付けた新サービスはインスタ上に最大60分の動画を誰もが投稿できるというもので、ユーチューブと似ている。動画はスマートフォンを握ったままでも見やすいよう縦型の画面に対応しているが、こちらも国内では C Channelがすでに先行しており、新しさは感じない。

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インスタグラムの親会社フェイスブックは、このところユーザーの高齢化とともにネット広告離れに拍車がかかっている。一方で、世界で10億人ユーザーを抱えるインスタグラムには、写真投稿だけで大量のフォロワーを抱えるインフルエンサーがいる。こうした人たちはアパレル企業らと契約し商品の広告塔役を果たしていることも多く、今や広告主企業にとってインフルエンサーを活用したマーケティングが常識になっている。

ユーザー自らがインフルエンサーの投稿を見に行くので、広告としてブロックもされにくい。フェイスブックはインスタグラムが写真で築き上げた新たな広告領域を動画にまで広げたい考えだ。

また、インスタグラムは10代20代の若いユーザーや女性の利用比率が高い。インフルエンサーから発信された情報は、共感されると瞬く間に拡散され消費行動にも影響を及ぼす。今後は、インスタグラム動画を活用したインフルエンサーマーケティングにいち早く取り組んでいきたい。