8割の小売店が実感!「写真映えしないと売れない時代!」
みなさんこんにちは。ライフスタイルマーケティングの和田康彦です。
このところ「インスタ映え」ということばが市民権を得てきており、インスタグラムに投稿した際に注目される「見た目の可愛さ」が大きな付加価値となってきています。
今日は、株式会社ラクーンが運営する卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」が会員小売店を対象に、フォトジェニック消費に対する小売店の意識調査を行った結果から気になるデータをご紹介します。フォトジェニック消費とは、インスタグラムをはじめ「ソーシャルメディアで写真映えするかどうか」を基準として旅先や商品の購入を決める消費行動のことで、20代女性~ミレニアル世代を中心に広がっています。
調査の結果、全体の8割を超える小売店が、「写真映えが商品の売れ行きに影響を与えている」と感じていることが判明。回答のあった小売店のうち、81%が東京・大阪以外の地域に位置していることから、フォトジェニック消費は全国的に広がりをみせているといえます。
■調査結果のポイント
1.8割を超える小売店が、写真映えの良さが商品の売れ行きを左右していると回答。
仕入れをする際に、商品の写真映えを意識しているか調べた結果、「意識している」小売店が39%、「意識していない」小売店が61%という結果に。実際に意識している小売店からは、写真映えする明るい色や模様を選択するほか、巷で話題の商品や、思わず写真を撮ってSNSに投稿したくなる商品を選ぶ、といった声が寄せられた。
写真映えと売れ行きの関連性を「とても感じる」「時々感じる」と回答した小売店は全体の8割超。フォトジェニックを意識した消費行動は、実際に小売の現場で行われており、写真映えが良い商品が売れるという実感を小売店が抱いていることがわかりました。
【設問1】写真映えを意識して仕入れを行ったことがありますか?(有効回答数:486)
【設問2】写真映えの良さが商品の売れ行きを左右していると感じることはありますか?(有効回答数:472)
2.インスタグラムやフェイスブックなど、SNSの写真を参考に仕入れを行ったことがある小売店は約4割。
SNSを参考に仕入れをしている小売店は全体の39%という結果に。現時点では約4割にとどまっていますが、利用者の増加が進んでいることから、今後も情報源としての価値が高まっていくと予想されます。
【設問3】インスタグラムやフェイスブックなどのSNSにアップされている写真を参考に仕入れをすることがありますか?(有効回答数:474)
3.インスタグラムのアカウント保有率は45%程度。運用経験のある小売店の約8割は、集客や売り上げに効果を実感。
小売店のインスタグラム利用状況を調べたところ、アカウントを保有している小売店は全体の約4割。詳細としては、「運用している」と回答した小売店は34%、「アカウントはあるが投稿していない」と回答した小売店は9%という結果に。インスタグラムを運用している小売店のうち、47%の小売店が「集客に効果があった」と回答。また、「売り上げに効果があった」と回答した小売店も同じく47%。一方で、「集客や売り上げには変化がない」と回答した小売店は23%で約半数が集客や売り上げに影響を感じている結果となりました。
【設問4】お店ではインスタグラムの運用をしていますか?(有効回答数:473)
【設問5】設問4で「運用している」と回答された方は、インスタグラム経由で売り上げや集客につながったことはありますか?(有効回答数:163)
【調査概要】
■調査方法:インターネット調査
■調査期間:2017年5月29日~6月20日
■調査対象:スーパーデリバリー会員(全国47都道府県及び海外の中小小売店)
■最大有効回答者数:486
いかがでしたか?恐るべき「インスタ時代」の到来ですね。人は見た目が9割じゃないですが、情報過多の時代、には、商品も見た目でお客様の一次選考を通過できるかが決まってしまうといえそうです。