20~30代の新生活応援マーケットが重要なワケ。
みなさんこんにちは。ライフスタイルマーケティングの和田康彦です。
今日も前回に引き続いて、総務省統計局「平成27年国勢調査 ライフステージでみる日本の人口・世帯」から気になる調査結果をみていきましょう。
みなさんもこれまでに何度か引越しをした経験があると思いますが、国勢調査では、どれだけの人がどこに移動したかということも調べています。こちらのグラフをご覧ください。
引越しをする人が多い年齢層をみると、最も多いのが25歳~34歳で5割近くに上り、次いで20~24歳、35~39歳が続きます。この世代は進学や就職、結婚、転勤などのライフステージの変化に合わせて引越しする人が多いことがわかります。そして、5~9歳でも多くなっていますが、彼らは親と一緒に引越しをしていることが考えられますね。また、70歳以上でも年齢階級が高くなるにつれて住居を移す人の割合が増えています。これは老人ホーム等施設への入居者が増えるためと推測できます。
進学や就職、結婚や転勤といったライフステージが変化する時点では、様々なモノやサービスの需要が生まれます。特に大きいのは新生活を始めるに当たって必要になる住居やインテリア用品、家電用品、生活雑貨などです。各社が新生活応援マーケットにしのぎを削っていますが、このグラフからも20~30代の新生活応援マーケットがいかに大きいか、そしていかに重要かということがわかると思います。昨日のブログでも述べたように、恐るべき少子化が進行する中で、新生活マーケットのパイの奪い合いはますます激しくなります。品揃えはもちろん、お客様のニーズを先読みした提案力でしっかりとお客様の欲望を刺激していきましょう。
さて、こちらのグラフは、
県外から引っ越してきた人が多い都道府県を表したものです。最も多いのは東京都の9.5%、次いで神奈川県、宮城県が続いています。東京への一極集中が進んでいることがこちらのグラフからも理解できます。