女性を笑顔にする、マーケティングのヒント。

今や消費の8割以上の決定権を握ると言われる「女性消費者」から選ばれ、愛され続けるためのマーケティングのヒントをお届けします。

人生100年時代。働くシニアが生み出す新市場。

みなさんこんにちは。ライフスタイルスタイルマーケティングの和田康彦です。

 

厚生労働省が毎年発表している日本人の平均寿命は、男性が81.09歳、女性が87.26歳(いずれも2017年)で、高度経済成長期の1960年と比較すると、男性は15.77歳、女性は17.07歳も伸びていることがわかります。まさに「人生100年時代」になりました。

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一方で少子高齢化が進み、15歳~64歳のいわゆる生産年齢人口は、1995年の8700万人をピークに、毎年約50万人が減少し、2030年には7000万人弱になると予想されています。

このような背景のもと人手不足が深刻化する中で、シニア層の力をどう生かすかが社会全体の問題になっています。2013年に施行された改正高年齢者雇用安定法では、企業は希望する社員の65歳までの雇用を義務付けることで、2017年の60歳以上の就業者数は、1328万人と過去最高になりました。また、65歳~69歳の就業率も44.3%でおよそ2人に1人が65歳以降も働いている実態が見えてきます。

 

そこで、サントリーやホンダでは定年を現在の60歳から65歳に延長。また大和証券では営業職に限り再雇用の年齢制限を撤廃するなどで、シニアに撮って働きやすい環境整備に乗り出す企業が増えてきました。ただ厚生労働省の2017年調査によると、定年が65歳の起業の割合は2割弱で高齢化のスピードにはまだまだ追い付いていません。

 

政府は、2019年度を全世代型社会保障元年と位置付け、65歳継続雇用年齢の70歳への延長、年金受給年齢を70歳を越えても選べるなどの方針を打ち出しています。その一環として、国家公務員の定年を60歳から65歳に延長するための法案の概要がこのほど固まり、2021年度の施行を目指し、定年を段階的に引き上げる計画です。これに伴い、地方公務員や民間企業にも定年延長や継続雇用の年齢引き上げが広がっていくものとみられます。

 

男性女性に関わらず、生涯現役で働く時代の到来。健康で働きながら収入を得ることで、アクティブシニアのライフスタイルや消費スタイルは今後大きく変わっていくことが予想されます。健康・美容・趣味・学びなど新しいシニアマーケットに注目です。