女性を笑顔にする、マーケティングのヒント。

今や消費の8割以上の決定権を握ると言われる「女性消費者」から選ばれ、愛され続けるためのマーケティングのヒントをお届けします。

「食べる」ことへの関心が高まっている。

みなさんこんにちは。ライフスタイルマーケティングの和田康彦です。

 

内閣府が毎年実施している国民生活に関する世論調査」では、「今後の生活の力点」について質問をしています。

 

平成29年6月に実施した調査結果によると、今後の生活で力点をおきたい1位は「レジャー・余暇生活」で35.0%、2位が「資産・貯蓄」の30.3%、そして3位が「食生活」の29.6%という結果になっています。

f:id:happymk:20180531120626p:plain

ちなみに「衣生活」は6.3%で8項目中最下位。衣料品マーケットが年々縮小しているのも、生活者の関心の低下が最も大きな要因と考えられそうです。

 

注目は「食生活」です。3位とは言え、1990年前半のバブル崩壊以降年々上昇しており、昨今のグルメブームやインスタ映えするスイーツブーム、肉バルなど野外イベント人気の背景を物語っています。

f:id:happymk:20180531120433p:plain

 

店内にカフェやレストランを併設したライフスタイルショップの増加も、関心の薄くなってきている衣料品売り場へ少しでも足を伸ばして欲しいと考えるアパレル業界の苦肉の策といえるかもしれません。

 

とはいえ、生活者の関心の高い分野をいかに自分の業界の成長に組み込むかは、とても重要な戦略になってくると思います。

 

レジャーや余暇業界は、食とのコラボレーションで新たな提供価値を考えてみる。住業界も食と絡めて何か新しいコトが提案できないか考えてみる。もちろん低迷を続けるファッション業界も食の力を借りて、新しい取り組みはまだまだできそうです。

 

このところ人気の「出張シェフサービス」なんかも、「小さな子供がいたりと外食しにくい家族が自宅でレストラン気分を味わいたい」という理由から頼むケースが増えているようです。まさに「食生活」×「住生活」の組合せから生まれたサービスといってもよいのではないでしょうか。

 

今後の生活に力点をおきたいこと=今後お金をかけてもいいことと理解すれば、これからの時流も自ずと読めてくるのではないでしょうか。