女性を笑顔にする、マーケティングのヒント。

今や消費の8割以上の決定権を握ると言われる「女性消費者」から選ばれ、愛され続けるためのマーケティングのヒントをお届けします。

ニッチ分野で日本一、世界一を目指そう!

みなさんこんにちは、和田康彦です。

 

「自分たちは大きな市場は狙わない。すべて非常に特殊なニッチのサービスばかりを追求する。そのニッチ分野で世界のトップ企業になり、大きなシェアを獲得できれば、その市場で高い利益率を確保できる。ただ、それだけでグローバルに大きな企業になれるわけではない。しかし、10~20の分野でニッチトップになれば、全体として巨大な金融機関になれることも可能であるのだ。」

 

今から20年ほど前、当時成功を収めていたGEの(ゼネラル・エレクトリック)の金融部門であるGEキャピタルのトップの言葉です。

 

経済が高度成長から成熟の時代に移り、消費者の嗜好が多様化し、衣服も含めたモノへの消費に飽和感が起きています。これまで大手小売業にとってマスマーケティングの手法は欠かせないものでした。ただ、今後はその中の細かな部分で特徴を出していくことが全体としての差別化につながります。

 

例えば、阪急うめだ本店は、4階のシューズギャラリーにスニーカーの自主編集売り場を2019年2月27日にオープン。バイヤーが国内外からセレクトしたモードなブランドを品揃えしています。売り場面積は約50平方メートル。スニーカーを扱う既存店「スニーカーズ バイ エミ(Sneakers by emmi)」に隣接し、同店を含むスニーカー売り場を「スニーカー エディット(SNEAKER EDIT)」と名付けました。

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また、高島屋は3月5日、日本橋店(東京・中央)内に女性がパーティーなどで着飾るドレスを集めたコーナーなどを新設しています。

 

このように、百貨店のように大きな規模の店舗を運営する場合には、その中の細かな部分で特徴を出していくことが、全体としての差別化につながります。

 

売上規模は小さくても、キラット光る魅力ある売場を作ることが、全体の集客力アップにもつながる時代です。