女性を笑顔にする、マーケティングのヒント。

今や消費の8割以上の決定権を握ると言われる「女性消費者」から選ばれ、愛され続けるためのマーケティングのヒントをお届けします。

シズル感のある写真で女性のココロを惹きつけよう。

みなさんこんにちは。和田康彦です。

今日の新聞に、ご覧のような美味しそうなスイーツの写真が並んだチラシが折り込まれてきました。この10月にそごうから阪急に屋号が変わった神戸阪急のチラシです。

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実はこのチラシ、関西の女性向け地域情報誌SAVVYとタイアップしたもので、スイーツ好きな女性のココロを一瞬にして捉えてしまいそうな「シズル感」あふれるクオリティの高い写真で構成されています。

ところで、「シズル感」って、あまり聞きなれない言葉かもしれませんので、キャノンイメージゲートウェイのサイトの中にある写真用語集で調べてみました。

『シズル感とは、もともとは広告写真(とくに料理写真)の現場で使われたみずみずしさを表すことばです。たとえば、湿度の高い部屋で冷えたコップに飲料を注ぐと、たくさんの「水滴」がコップの表面に付着します。飲み物をおいしそうに見せ、シズル感を演出する際に欠かせないのがこの「水滴」。このような撮影の現場で「もっとシズル感を出して!」と言われれば、被写体の水滴を多くしたり、ライティングを変えたりしながら水滴をさらに強調します。ほかにも、たとえばお刺身料理の撮影では、お刺身が乾燥すると新鮮さが表現できないので、「シズル感を出して!」と言われれば、刷毛でオイルなどを塗って新鮮さを演出します。 本来の「シズル(sizzle)」の意味はステーキなどの肉がジュージューと焼けて肉汁がしたたり落ちている状態をいい、そこからシズル感というようになりました。』

簡単に言うと「喉から手が出そうなくらい美味しそうな写真」といったらよいかもしれませんね。

ところで、印刷物でもウエブでも、何かを伝えるための道具としては、文字(ことば)と画像(写真やイラスト)のふたつしかありません。例えばスイーツの美味しさを伝えようとした場合、文字(ことば)でいくら「美味しいよ、美味しいよ」と叫んだところで、その美味しさはなかなか伝わりませんよね。ところが、思わず食べてみたくなるような「シズル感」のある写真であれば、その美味しさを理屈抜きで伝えることができます。

このところユーザー数が増えているSNSといえば写真投稿サイト「インスタグラム」ですが、日本国内でのインスタグラムの利用状況を見てみると、男女別ユーザー構成は女性が57%、男性が43%(Instagram Day Tokyo 2018での発表による)となっています。そして最も多いといわれているユーザー層は20~30代の女性ユーザーです。

つまり、女性は男性に比べて文字より写真が大好き!何かを伝えようとする場合文字でダラダラ書くより、一枚の写真の方が断然伝わりやすいということが言えます。

「インスタバ映え」ということばもすっかり浸透してきましたが、インスタバ映えの条件はまさに「シズル感」のある写真です。プライベートでたくさんの「いいね」をもらうためにも、たくさんの女性のお客様にフォローしていただくためにも、女性のココロを一瞬にして捉える「シズル感」のある写真で伝えることが大切なポイントになります。