女性を笑顔にする、マーケティングのヒント。

今や消費の8割以上の決定権を握ると言われる「女性消費者」から選ばれ、愛され続けるためのマーケティングのヒントをお届けします。

RF1のロック・フィールドの業績、働く女性の食ニーズをがっちり掴んで8年ぶりの最高益。

みなさんこんにちは。ライフスタイルマーケティングの和田康彦です。

「RF1」ブランド等で総菜販売を展開するロック・フィールドは、6月9日、2016年4月期の連結決算を発表しました。売上高は前年比2.2%増の499億3500万円。営業利益は前年比28.9増の25億4800万円、純利益が前期比36.7%増の16億2100万円で08年4月期以来8年ぶりに最高益を更新しました。

健康志向や産地をアピールした高付加価値商品が好調で客単価が上昇し、売上高に占める原材料費の比率が低減したことが業績好調の背景にあります。

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同社は「The Mirai Salad Company」を目指し、商品価値を顧客にしっかりと伝えることや、閉店間際までしっかりと商品を充実させることなど、顧客にいつでもご満足してもらえる売場づくりに継続して取り組んでいます。

また、店舗リニューアルにおいては、駅立地の店舗では従来の量り売り販売を中心とした店舗形態からパック化した商品を中心に販売する店舗形態に挑戦し、郊外立地の店舗ではRF1ブランドから グリーン・グルメブランドへの転換を行うなど、立地に合わせた品揃えに取り組んでいます。
さらに、素材や調理法にこだわった高付加価値商品を積極的に導入する事で、顧客からご支持を得ています。

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「RF1」ブランドでは、食と健康をテーマにサラダを中心とした健康的な食生活の提案や、旬の野菜 や帆立、マグロ、タコなどの素材を使った季節商品、イベントに合わせた特別商品の展開などにより季節感を感じる食卓提案を実施。
また、サラダのパートナーとして、従来のフライメニューに加え料理メニューの 育成として、新商品提案を継続して取り組んだことに加え、料理メニュー専門の店舗である「Au Bon Deli(オーボンデリ)」を出店。その結果、売上高は34,351百万円(前期比1.1%減)を達成しています。

「グリーン・グルメ」ブランドは、RF1、いとはん、融合などの商品を組み合わせたセレクトショ ップとして、各ブランドから季節に合わせた商品の幅広い品揃えを行い、パクチーや筍などの素材を使った融合のサラダの展開を特に強化するなど、顧客ニーズに合わせた売場づくりを実施。また、前期よりRF1からグリーン・グルメへの業態変更を11店舗行った結果、売上高760百万円がRF1からグリーン・グルメの売上高となり、その結果、売上高は5,855百万円(前期比26.5%増)を達成しています。

「いとはん」ブランドは、季節の移ろいを感じる旬の野菜を使ったサラダや、週末のニー ズに合わせた和風のソースで味付けをしたローストビーフのサラダの展開を行い、新規顧客を獲得。 また、ライフスタイルの変化に合わせた日持ちする商品として、野菜とおだしを味わうメニューや和風のロールキ ャベツなどの提案を行い、その結果、売上高は3,819百万円(前期比6.6%増)を達成しています。

☛百貨店の食品売り場になくてはならない存在になったRF1等の惣菜コーナー。夕方には帰宅途中の働く女性でいつも賑わっています。私にとっては少し割高で高級な惣菜といったイメージですが、外食をすることを考えると安上がり、しかも新鮮で安心できる野菜を手軽に摂れることが、時短志向や健康志向の働く女性のニーズをしっかりと掴んでいるのだと思います。

さらに、旬の野菜や帆立、マグロ、タコなどの素材を使った季節商品、イベントに合わせた特別商品で季節感を感じる食卓提案に取り組むことで、女性の心を豊かに幸せにしているのです。