女性を笑顔にする、マーケティングのヒント。

今や消費の8割以上の決定権を握ると言われる「女性消費者」から選ばれ、愛され続けるためのマーケティングのヒントをお届けします。

2018年、共働き主婦の気持ちを掴むキーワードは「ゆでおき」!?コンテンツ開発力が企業の命運を決める!

みなさんこんにちは。ライフスタイルマーケティングの和田康彦です。

 

働く女性の増加に伴って共働き世帯も増えています。

平成22年から27年の5年間の推移をみると、59.8%から64.4%へと4.6ポイントの大きな伸びがみられ、新たな時短市場が生まれていることは以前のブログでもお伝えしてきました。

☛「共働き世帯の増加が新たな時短市場を生み出す。」

http://www.happymk.net/entry/2017/09/21/071827

 

さて、本日(2017年12月13日)の日本経済新聞朝刊では、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が中堅出版社の主婦の友社(東京・文京)を買収する方針を固めたことを報じていました。記事の中で、増田宗昭社長は「(電子書籍の販売サイトなどの)プラットフォームの時代は終わり、コンテンツの時代が来ている」と強調。私も「まさしく、その通り!」ととても共感いたしました。

 

主婦の友社は、1916年(大正5年)に創業。次の年1917年2月には婦人向け雑誌「主婦之友」を創刊。主婦向けの健康や育児、料理、経済や小説といったコンテンツを提供する婦人向け雑誌の代表的存在として、2008年6月号で休刊するまで、なんと通巻1176号を世に送り出してきた老舗出版社です。

 

そのコンテンツクリエイティブ力は、現代にも脈々と受け継がれ、様々なベストセラーを輩出してきました。CCCの増田社長はきっと、この女性生活者向けコンテンツ開発力に目をつけたのだと推測されます。

 

◆2018年、共働き主婦の気持ちを掴むキーワードは「ゆでおき」!?

私事で恐縮ですが、我が家も共働きなので、たまに私も調理することがあります。ただ、一念発起して材料を買い込んだとしても、結局は使い切れなくて無駄にして自己嫌悪、なんてこともよくあります。そんな、忙しい、、時間がない、作るのが面倒くさいと言った食事作りのジレンマを解消してくれそうなレシピ本が、主婦の友社から発売されました。タイトルはずばり「ゆでおき」です。

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「ゆでおき」とは、食材をその後の目的を決めていなくてもとにかくゆでてストックすること。すでに下ごしらえが済んだ状態で保存しておくことで、その後の調理が圧倒的にラクになるとのこと。また、食材を無理なく使い切れ、料理の無駄もなくなり経済的。さらに味付けをその時々で変えられて、野菜を気軽に摂れるのも魅力!と同誌では伝えています。

 

確かにゆでておくなら手軽にできそうですし、その都度料理の内容に合わせて味付けもできるので合理的です。しかも生の状態で保存しておくよりも日持ちがしそうな点も経済的ですね。

 

同誌では、ゆでおきのメリットや朝・昼・晩のゆでおきメニュー、ゆでおきの野菜や肉・卵料理のレシピを111掲載しています。冬野菜の代表、大根のゆでおきメニューもバリエーション豊かに紹介されていますので、これからの季節、大いに役立ちそうな一冊です。

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時短と節約。どちらも働く女性に共通する大きなニーズです。新たな切り口で提案していくことで、まだまだマーケット開拓の余地はありそうです。そのための目利き力やコンテンツ開発力が企業にとって重要な2018年になりそうです。