女性を笑顔にする、マーケティングのヒント。

今や消費の8割以上の決定権を握ると言われる「女性消費者」から選ばれ、愛され続けるためのマーケティングのヒントをお届けします。

M字カーブ解消!増える働く女性のライフスタイルの変化に着目しよう!

みなさんこんにちは、ライフスタイルマーケティングの和田康彦です。

 

総務省が1月下旬にまとめた最新の労働力調査によると、2017年は15~64歳で働く女性が2609万人、男性は3289万人。率(労働力率)にすると、男性(85.6%)とは開きはあるものの、女性は69.4%と過去最高を記録しました。景気回復が始まった12年から上昇が加速し、この5年間で女性の労働力率は6ポイント上昇したことになります。

 

これによって、女性が出産や育児によって職を離れ、30代を中心に働く人が減る「M字カーブ現象」が解消しつつあります。背景には働く意欲のある女性が増えたことや、子育て支援策が充実してきたことがありますが、一方では配偶者の給与が伸び悩んでいることも見逃せません。人手不足下の景気回復で、企業が女性の採用を増やしていますが、男女の賃金や非正規比率にはなお差があり、女性の処遇改善は今後も課題となりそうです。

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(男女共同参画白書平成29年版より) 

年代別で見ると、30~34歳の労働力率は30年前に5割程度でしたが、ここ数年で急上昇し、17年には75.2%になり、40~44歳の77.0%とほぼ同じ水準になっています。また、政府や企業が働き方改革を進め、子育て世代も働きやすくなってきたことを背景に、17年は25~34歳の女性正社員が前年比で4万人増え、非正規社員が3万人減少。17年10月から育児休業も最長2歳まで認められるようになったこともあり、パートでなく正社員として復職する姿も目立ってきました。

 

ただ、総務省の調査では、働きたいのに「出産・育児」を理由に求職を断念している人は89万人にのぼってお、り、今後も女性の労働力率は上昇していくと思われます。

 

このように、働く女性が増加することで、女性のライフスタイルが大きく変化しています。それに伴って仕事と家事や育児を効率的にこなしたいというニーズや、ストレスをこまめに解消してコンディションの良い状態で毎日を暮らしたいというニーズ、家の中では心地よく家族とのコミュニケーションを楽しみたいというニーズなど新しいニーズが次々に芽生えて生きています。このブログでも「時短」ニーズが生み出している新マーケットについては何度も書かせていただいていますが、今後も働く女性のインサイトを掴むことがますます重要になってきています。