女性を笑顔にする、マーケティングのヒント。

今や消費の8割以上の決定権を握ると言われる「女性消費者」から選ばれ、愛され続けるためのマーケティングのヒントをお届けします。

生活者のメリハリ消費がますます鮮明に!

なさんこんにちは。ライフスタイルマーケティングの和田康彦です。

 

2018年3月~11月の小売業主要20社の連結決算は、7割の14社が営業増益を達成する結果となりました。中でもセブン&アイホールディングスとイオンは最高益と更新しています。

両社ともに、好調の要因の一つにプライベートブランド(PB)商品の好調ぶりがあげられます。

セブン&アイホールディングスでは、2007年からスタートした「セブンプレミアム」の売上が拡大しており、2018年3月~11月の販売額は1兆700億円と前年比8%増加しました。3年前と比較すると4割の増加で商品数も4030まで広がっています。中でも、高品質をアピールした価格帯も高めに設定した「ゴールドシリーズ」が好調です。「金の直火焼きハンバーグ(税込386円)」や「金のビーフシチュー(税込386円)」などが人気で、調理に時間をかけられない共働き家庭や働く独身女性の需要を取り込んでいることが背景にあります。

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一方、イオンの最高益の背景にもプライベートブランドの売上拡大があります。こちらは、価格を抑えた「トップバリュー」が好調で、2018年3月~11月の売上は、前年同期比7%増の5798億円。一部の食品や日用品を値下げした定番品の「ベストプライス」シリーズは約35%の大きな伸びとなりました。

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リーマンショック以降、生活者の節約志向はしっかりと定着してきており、賢く消費するスタイルはもはや当たり前となりました。ただその一方で、美味しくて時間を節約できるのであれば少しくらい高くてもお金をかけても惜しくないという消費スタイルも浸透してきています。

節約消費とちょっと贅沢消費。これからも生活者のメリハリ消費は一層進んでいきます。中途半端な価格や品質やデザインなどはどんどん淘汰されていく時代の中、提供する消費やサービスの価値をしっかり見つめることが重要です。