女性を笑顔にする、マーケティングのヒント。

今や消費の8割以上の決定権を握ると言われる「女性消費者」から選ばれ、愛され続けるためのマーケティングのヒントをお届けします。

芝犬まるがホテルとコラボ。インスタグラムが女性マーケティングに有効なワケ。

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みなさんこんにちは。ライフスタイルマーケティングの和田康彦です。

 

株式会社グローバルエージェンツでは、東京の谷根千を中心に活動しインスタグラムフォロワー数262万人越え、国内フォロワー数ランキング第6位を誇る大人気”犬”「柴犬まる」とコラボレーション企画を展開することを発表しました。

同社が根津エリアで運営するライフスタイルホテル「HOTEL GRAPHY(ホテル グラフィー)」の1室を柴犬まる仕様にデコレーションし、「まるルーム」として6月12日(月)より6ヶ月間、期間限定で運用。「まるルーム」となる客室内には、壁のパネルやクッションなどのグッズ、DVDの映像が流れる他、“まるの家”としても知られる段ボールハウスなどを設置し、ファンにはたまらない「柴犬まるワールド」が広がった空間を提供するようです。販売期間中には宿泊の客以外も楽占めるよう、1Fカフェでのまるを象った限定メニューの展開や、実際にまるがHOTEL GRAPHYへ来場し、ファンとの交流も実現するふれあいイベントの開催も予定し、「柴犬まる」が好きなインスタファンのココロをがっちり掴んで、さらに話題を盛り上げていこうという作戦です。

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◇インスタグラムは、女性マーケティングに欠かせないメディアに。

全世界で月間アクティブユーザー数が7億人を突破し、国内でも若い女性を中心に1600万人が利用しるインスタグラム。ここ最近はインスタ映えする商品に注目が集まり、単に機能や使い勝手、味が良いだけでなく、見た目がチャーミングであることが消費者の関心をひき、売れるための条件になってきています。

 

ソーシャルメディアの中でもインスタグラムは女性ユーザー比率が高いことでも知られています。そのため女性向けの商品プロモーションにインスタグラムを活用する企業が増加しており、女性マーケティングツールとして欠かせない存在になってきています。

 

インスタグラムがこれほどまでに女性ユーザーに支持されるメディアになったのはなぜでしょうか。それは、写真や動画といったイメージ情報を中心に伝えることに特化してメディアだからです。男女の消費行動の違いについてよく言われることは、男性は機能や性能といったスペック中心で選択し、女性は購入後の生活イメージや可愛い・好きといった感情で選択するという点です。つまり、男性はスペック=文字情報、女性はイメージ=写真や動画から得た情報を重視して選択するという傾向があるのです。

 

そのため、インスタグラムに投稿された写真や動画を見て、「そうそう、私ってこんな生活をしたかったんだ」とか「私もこんなスイーツを食べてみたいなー」とか「次の旅行は絶対ここにしよう」といったように、自分では気づいていなかった潜在意識がどんどん刺激されていくわけです。

 

また投稿する人にとっては「こんな素敵な写真を投稿している私って、ちょっと素敵でしょ!」「こんな新商品を知っている私って情報通でしょ!」といった自己アピールを発信することができ、しかも「いいね」とたくさんの人に言われることで自己重要感が一気に高まるという効果効能があるわけです。

 

最近では、検索もグーグルやヤフーではなくインスタグラムの#タグ検索を利用する女性が増えています。インスタグラムに投稿されいる写真や動画は商品の使用価値、つまり利用シーンや商品の楽しみ方を伝えているものが多いため、ベネフィットが伝わりやすいことをが女性の心を捉えているからです。また、投稿者が身近な人が多いため、より共感できる情報を得られる点が女性には嬉しいのだと思います。

 

このように女性が情報を消費するメディアがマスメディアからソーシャルメディアへ。その中でもインスタグラムへとシフトする中で、多くの企業がインスタグラムを使ったマーケティングに力を入れ始めています。インスタグラムを制する企業が女性マーケットを制すると言っても過言ではありません。そのためには、女性が井戸端会議で話したくなるような情報性のある商品やサービスを提供し続けることがますます重要になってきました。