女性を笑顔にする、マーケティングのヒント。

今や消費の8割以上の決定権を握ると言われる「女性消費者」から選ばれ、愛され続けるためのマーケティングのヒントをお届けします。

5G時代のライフスタイルをイメージしよう!

みなさんこんにちは。ライフスタイルマーケティングの和田康彦です。
総務省の情報通信白書によると、スマホの世帯保有率は17年に75.1%に達し、固定電話(70.6%)を初めて抜きました。スマホは個人の情報収集や発信の手段にとどまらず、家庭の生活にとってなくてはならない存在になろうとしています。

そんな中、近未来を見据えた次世代通信の「5G」が注目を集めています。通信速度が上がり、扱うデータ量も格段に増える5Gは動画配信やコネクテッドカー(つながる車)、ロボティクスなど応用範囲が広く、私たちのライフスタイルをより便利に快適に変える大きな可能性を秘めています。

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5Gは「第5世代」の略称。第1世代の1Gは1980年代、アナログの音声通話のみでした。90年代の2Gはデジタルのパケット通信で、メールが可能に。2000年代の3Gで音楽や動画、ゲームなどが楽しめるようになり、4Gはいまのスマホの世界です。

5Gの通信速度は毎秒10ギガ(ギガは10億)ビット。現行の4Gと呼ばれる通信だと2時間の映像をダウンロードするのに6分かかりますが、5Gならば約3秒で済み、容量の大きい仮想現実(VR)用の動画も快適に視聴できるようになります。なんといまの携帯電話の100倍の水準の速さです。アメリカのコンテンツ市場では最近、ネットフリックスなど新興の動画配信大手が顧客を奪っていますが、その先には商機があると予測してのことです。

現在、2年後の2020年の商用化に向け、官民をあげて技術開発や消費者へのPRを急いでいますが、5Gは、これまでの進歩を一気に加速させ、飛躍的に性能が上がることから、あらゆるモノがネットにつながるIoT社会の基盤となることは間違いありません。富士キメラ総研によると、世界の5G市場は23年に無線の基地局で4兆1880億円、端末機器類で26兆1400億円と推測。日本の成長のカギを握ることは確実だと思います。今後は動画による情報発信が一般的になることも容易に予測されます。東京オリンピックもテレビではなくスマートフォンで視聴しているシーンが想定されます。来るべき5G時代に備えて、私たち生活者のライフスタイルにどのような影響を与えるのか、それぞれの企業やマーケターがはっきりとしたイメージを持つことが重要です。